目次
一人暮らしとの大きな違い
1.同棲は一人暮らしと何が違うのか?
1人で住む部屋探しの経験はあっても、同棲は初めての場合、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
絶対にしてはいけないことは、1人で話を進めることです。2人で住む部屋なのですから、お互い納得して部屋を決めなければいけません。その時は気にならなくても、あとから「やっぱりあっちの部屋の方が良かった」などの不満が出てくると困るからです。
また、家賃に関しても2人で折半するのか、敷金礼金はどうするのかも話し合いましょう。見栄を張らずに出せる金額を話し合うことで、予算がはっきりと決まってきます。
2.同棲すると世帯主はどうなる?
さて、一人暮らしの時は世帯主は自分自身でしたが、カップルが同居するときは、はたして世帯主はどちらか一方になってしまうのでしょうか?という疑問があるかもしれません。
結論から申しますと、同棲を始めた場合、契約者や世帯主については基本的にはどちらか片方でも、連名契約や2人とも各々が世帯主になっても、どちらでも大丈夫です。世帯主をどうするかは自由に選択できます。仕事や生活していく上で便利な方を選ぶようにしましょう。
ただ、万が一破局してしまった時に連名契約にしていると、別れたから借主欄から名前を外すというのが簡単にできません。同棲を始める時にそこまで考えていたら怒られてしまいそうですが、知識として持っておいてください。それと同じ理由で、保証人も契約者の家族にしておいた方が間違いありません。
ちなみに光熱費に関しては、どちらかが代表して名義人となる必要があります。食費の負担なども含めて、事前に細かい点まで決めておいた方がよいでしょう。家事分担についても、はじめにきちんと話し合っておくのがお勧めです。同棲するなら「まずはとことん話し合い」がキーワードですね!
3.一人暮らしをしていた部屋で、同棲を始めてもいい?
できるだけお金をかけずに一緒に住みたいから、今一人暮らしをしている部屋で同棲を始めてしまおうと考える人もいると思います。
もし、現在の契約に単身専用とあれば、その部屋で同棲することは契約違反になります。敷金も一人暮らし前提の金額で支払っていますし、他の入居者にも迷惑をかける可能性がありますから、契約更新を断られたり、厳しい場合には退去勧告があるかもしれません。今の部屋で同棲を始めたいなら、まずは大家さんに相談してみましょう。こっそり同棲を始めるのは絶対にダメですよ!なぜならば、入居者の変更や人数の増減は、貸主に対して報告する義務があるからです。
仮に大家さんからのOKが出たとしても、ワンルームや1Kのお部屋での同棲はあまりお勧めはできません。例えば、残業の多いパートナーの帰宅で片方が起きてしまうことや、朝早くから準備しているパートナーの物音がうるさいなど、生活スタイルの違いから、お互いイライラを溜めやすく精神衛生上よくないからです。
その前に、私、彼氏いなーい・・(泣)
一人暮らしのうちに考えたい同棲のメリット・デメリット
次に、今後の2人の為にも一人暮らしのうちから同棲をするメリットとデメリットを確認してみましょう。
まず同棲する1番のメリットは、家賃や光熱費などの一人あたりの負担額が減らせるという点でしょう。特に2人とも一人暮らしをしていた場合からの同棲スタートであれば、同じ負担額で便利な場所や広い部屋に引っ越したり、負担額を減らして貯金に回したりなど有効なお金の使い方を考えられます。
もちろん仕事が忙しくても、いつでも帰れば一緒にいられるのもメリットです。今までは見えなかったお互いの価値観や生活スタイルも見えてきて、距離はぐっと近づくはずです。
逆にデメリットとしては、プライベートの時間や空間が減ってしまうことが挙げられます。いくら好きな相手でも常に顔を合わせていればケンカもするでしょう。そんな時も1人になれる空間が限られてしまうのは、ちょっとつらいかもしれません。
また、はじめに細かい点までお金の話し合いをしておかなかった場合は、例えば、家賃は2人で折半だったとしても、電気代やガス代・水道代などの光熱費や、インターネット代など通信費を、どちらか片方だけが多く負担しているなどの理由から後々トラブルになってしまうこともあります。それを防ぐためにも、光熱費などの支払いに関しては、事前に細かな話し合いを必ずしておきましょう。
また、家事分担においても冒頭でお伝えした通り、ケンカにならない為に、どちらがゴミ出しをするのか?洗濯や掃除はどちらがするのか?といった、2人で同棲する上では絶対に避けられない生活の問題もあります。2人で暮らし始める前にお互いの生活のルールを決めておくことは大切です。
同棲カップル向けの物件選び3つのポイント
1.同棲向き必要最低限の間取りとは?
結論からお伝えしますと、同棲する際の最低限の間取りとしては、1DKか1LDKあれば2人で生活していくには十分です。家賃は比較的安く済むので、その分駅近の物件にするという選択肢もあります。
ただし、余裕があれば2DK、2LDK以上がいいかもしれません。プライベートも確保できますし、一緒に住んでいてもお互いの時間を大切にできるカップルは長続きするからです。
2.将来を考え計画的な物件選びを
また、結婚前提の同棲開始で、結婚後もそのまま住み続ける予定のカップルであれば、長い目で見ると2LDKがお勧めです。
どの間取りを選ぶにしても共通して言えることは、キッチンや洗面所は広めが正解です。例えば、忙しい朝に2人同時に準備を進めていたら、洗面所の取り合いになることが考えられます。また、休日は2人で一緒にキッチンに立つこともあるでしょう。
楽しい同棲生活にするためにも、この2つは広めをチョイスすることをお忘れなく!
3.立地条件は事前に2人で話し合っておくべき
次に同棲する物件の立地条件ですが、2人の通勤に便利な場所がベストでしょう。
もし、どちらかが在宅勤務でほぼ家にいるのであれば、普段通勤する人に合わせた場所でもいいですが、2人共毎日通勤するのであれば、お互いの勤務地の中間地点やほぼ同じくらいの通勤時間になる場所を選ぶのがお勧めです。
また、駅から家までの間に遅くまで開いているスーパーやコンビニがあることもぜひ確認してくださいね。下見に行く時は、必ず2人揃って行きましょう。特にネット上に掲載された物件周辺の写真のままのイメージを持っていると、下見に行って事前のイメージと違うと感じることは珍しくありませんので、どちらかに任せておくとトラブルの元になります。
カップルが入居前の審査で気をつけるべき注意点
さて、せっかく気に入った物件が見つかっても、同棲目的だと借りられない場合もあります。というのも、同棲カップルに部屋を貸すことに対して快く思っていない大家さんもいるからです。
結婚していないのに、一緒に住むことに対して反対の大家さんもいれば、別れた時の家賃の心配をする大家さんもいます。そんな時は「近い将来、結婚する予定なので」と説明しましょう。また、連帯保証人は、できる限り保証会社ではなく自分の親にして、大家さんを安心させるなどすれば貸してくれることもあります。
カップルが同棲する上で入居前審査に大切なことは、将来も2人で長く住み続ける意思を伝え、少しでも大家さんの信用を得ることです。
賃貸で同棲をする為のポイントとまとめ
以上のことから、賃貸物件でカップルが心地よく同棲するための5つのポイントをまとめてみました。
2.カップルが同棲できる最低限の間取りは1DK~1LDK。できれば2DKか2LDKがオススメ
3.同棲前にお互いのお金や生活のルールを決めておく
4.同棲=将来を考えた物件選びを
5.立地条件は必ず2人で話し合って決める
最期に、これは主に男性側に言えることなのですが、物件の条件を彼女に譲ってあげるのはいいけれど、任せっぱなしにするのは絶対にしてはいけません。彼女から頼りないと思われたり、同棲(将来)に対して消極的だと勘違いされてしまいます。
結婚が決まっても・・子どもができても・・と、任せっぱなしの未来が彼女には簡単に想像できてしまい、残念な結果を迎えることになりかねません。
家事や、光熱費などの支払い、また生活サイクルなど、二人暮らしを始める前から、お互いルールをしっかり決めておきましょう!
2人で楽しく素敵な物件を見つけられたら、気持ちよく新生活もスタートできます!是非、頑張ってくださいね。
このページでは、同棲を始める前に気をつけることや、賃貸物件を探す時の大切な3つのポイントなどをご紹介します。