一人暮らしの物件を探す時、みんなはどんな探し方をしているのでしょう。初めての一人暮らしの物件は、探し方はもちろん見るべきポイントもわかりませんよね。
それでも、絶対失敗したくない一人暮らしの物件の後悔しない探し方とは?また見るべきポイントは?早速チェックしてみましょう!
目次
あなたにピッタリの物件を探す為の3ステップ
①まずはインターネットで探そう
みんなが家を探す時に1番はじめにすることは、インターネットで情報収集です。住みたい地域の家賃相場などを調べるのです。今は大手の賃貸サイトがたくさんあり、条件を入れればすぐにいくつもの物件をチェックできます。
例えば大手の賃貸サイトの場合、住みたい希望の路線沿線から絞ったり、最寄駅からの距離や部屋の広さ、階数、オートロックなどの条件をある程度絞って、検索をかけてみましょう。いくつか見ているうちに、自分の希望条件の物件の家賃相場がだいたいわかってきます。
②街の不動産屋さんへ行ってみよう
ある程度ネットで下調べをして家賃の相場がわかったら、次に早速、あなたが住みたい街の不動産屋さんへ行ってみましょう。
もちろん、そのまま住みたい街にある不動産屋さんへ直接伺っても良いのですが、何の準備も無しに直接不動産屋さんに訪問することに対して、ハードルが高く感じる方もいらっしゃると思います。そんな方へオススメしたい方法が、事前に不動産屋さんへ『予約』を取る方法です。
大抵の物件サイトでは、あなたが希望する物件をサイト内で見つけた場合、そこをクリックするとその物件を取り扱っている不動産屋さんと連絡が取れるようになっております。そちらから申し込みをした方が直接不動産屋さんへ行くよりも、相手側でもあなたの希望条件が分かり、何よりも、いきなり不動産屋さんへ伺った際に案内してくれる営業マンが不在なんてことがありません。
この方法の方が、スムーズにやり取りができるようになりますし、何より不動産屋さん側でもあなたの訪問を待っていてくれますので、訪問しやすいのではないでしょうか?
ちなみにインターネットで見た物件は、成約しているケースや、中には既に入居しているケースなんてこともあります。しかし、安心してください。不動産屋さんの営業マンは、あなたがネット上で探した物件の条件に近い状態の、かつ現在空きのある物件を紹介してくれます。
営業マンと仲良くなった方がいい?!
さて、そこで気をつけたいのは営業マンとの相性です。評判の良い不動産屋さんへ行っても、営業マンは何人もいます。強引に勧めるタイプの人もいれば、あなたのペースに合わせてくれる営業マンもいます。
もし、話をしてこの営業マンとは話が合わないなと思っても、担当を変えてくれとは中々言いにくいですよね。そんな時は遠慮なく違う不動産屋さんに行っても大丈夫です。いえ、なんなら住みたい街の不動産屋さんはいくつも回った方がいいのです。
と言うのも、営業マンとの相性はさて置き、不動産屋さんや営業マンによっては、同じ物件でも場合によっては家賃が変わってくることもあるからです。
家賃は基本的にオーナーさんが決めていますよね。ですから入居の時期によって家賃が変わったりすることも珍しくありません。つまり交渉次第で家賃が安くなる可能性があるのです。
とても気に入ってここに住みたいけど、あと5千円安ければ…なんて時に、営業マンの力量次第では変わってくることもあるかもしれません。(だからと言って、無理な交渉はしないように気をつけてくださいね。)
また、不動産屋さんによって取り扱い物件の量も違います。例えば、さっきの不動産屋さんにはなかった物件が、次の不動産屋さんにあるということも珍しくありません。ですから、不動産屋さんの「どこでも同じ」という言葉を鵜呑みにせず、本当に同じかどうか確認するくらいのつもりでもいいので、とりあえず同じ街の他の不動産屋さんも周ってみてください。
③最終ステップは内見
不動産屋さんを訪れ、あなたが気に入った物件があれば、いよいよ営業マンと一緒に内見(物件の下見)に行くことになります。
希望の物件が不動産屋さんの近くの物件なら一緒に歩いて行くこともありますが、大抵の場合は不動産屋さんの営業車で営業マンと一緒に行く場合が多いです。車内からも希望物件の付近の人通りなどは、今後あなたが長く住むことになるかもしれないので、外の様子を必ず見ながら行きましょう。
物件周囲はココをチェック!
現地に着いたら、まず建物外観やポストの状態(手紙やチラシがあふれたりしていないか)、共用部の明るさや掃除具合なども見ておきます。
つい部屋の中にばかり意識がいってしまいがちですが、周りの様子を見ておくことで、住んでからのイメージのズレを減らすことができます。ついでにその物件の他の空き部屋状況なども聞いておきましょう。もしかしたら、入居時期をずらせば角部屋が空くなどの情報が得られるかもしれません。
また、その物件に決める前に駅から実際に自分の足で歩いてみることも大切です。不動産屋さんの提示している、「駅から徒歩○分以内」という言葉を鵜呑みにしてはいけない場合があるからです。
例えば、Rという物件の説明にあった「駅から徒歩5分」と表記されていたケースですが、実際にこのRという物件では、駅からの若干離れていた物件であったため、少しでも入居者が集まりやすいようにと駅からの距離を直線距離から求めて「徒歩5分」と表記しておりました。ところが、駅からR物件まで、実際は徒歩7~8分はありました。
このケースのように、実際に駅からその物件まで歩くと、物件案内の最寄り駅からの徒歩時間よりもっと時間がかかることがありますので注意が必要です。
そこで役立つのが、グーグルマップなどのインターネットを使った地図のアプリです。あなたが希望している物件から最寄り駅までの距離の徒歩の時間を大まかに出してくれます。
ただし、ネットの地図アプリなどから算出される移動時間も、あくまでも目安程度にしてください。というのも、人によって歩幅が違いますし、実際に歩いてみたら坂道や階段があることもあるからです。
できれば昼間だけでなく、夜も歩いてみた方が良いでしょう。街灯や交通量なども確認しておけば、住み始めてからの帰り道も安心です。駅から家までの間にコンビニやスーパーがあるかも重要なチェックポイントですね。
内見は余裕をもって
不動産屋さんを使って引っ越しを一度も経験したことのない方は、もしかしたら、丸一日かけて物件を10件以上内見して決めようなどと考えてしまうかもしれません。
しかし、1日に内見できる件数は多くても4〜5件です。あなたに余裕がある日であったとしても、営業マンも仕事ですので、丸一日あなたと一緒に内見案内するというわけにはいきません。内見をする時間や日程には余裕を持っておきましょう。見たい物件が複数あり、一日で見切れない場合は、内見予約を数日に分けるなど工夫しましょう。
上記のようなことから、あなたがスグに内見したいと思っても、その日にスグ内見できるとは限りません。営業マンのスケジュールの都合以外でも、その部屋の鍵を大家さんや違う不動産屋さんが持っている場合もあるからです。連絡が取れなければ、後日改めて内見ということになります。
もし絶対その部屋は見たいと決まっているのなら、不動産屋さんに行く数日前に電話やメールなどで、『内見予約』をお願いしておきましょう。
引っ越してから後悔しない為のチェックポイント
室内の内見時のチェックポイント
内見では部屋の広さはもちろん、窓やドアの位置(家具の配置のため)、建て付け、日当たり、結露やカビの有無、収納量、水回り、窓からの眺め、バルコニーの広さ、壁の暑さなどを隅々まで見ます。この時事前にチェック表を作っておけば、見落としがありませんね。
気になったことはメモし、許可を得て携帯で写真を撮っておくと後で思い出しやすいですよ。室内のキズや汚れも写真に残せば、のちのち物件の退去の際にも役に立ちます。
もし持ち込みたい家具や家電が決まっているなら、その大きさがドアや廊下を通るのか、配置スペースは確保できるか、なども要チェックです。
例えば、入居先に持ち込みたい大型の冷蔵庫や、大きな本棚、またベッドなどがあるとしたら、それらの大きさを測って、玄関や建物の通路を通れるか調べておきましょう。これらは内見の際につい見落としがちです。
引っ越しの際に、部屋まで大型の家具や家電を運び込めるのかどうか、エレベーターの大きさや、廊下の角などのスペースも確認が必要になります。このため内見の際には、玄関や通路の広さを測れるようにメジャーを必ず持っていきましょう!まれに同行している営業マンが、メジャーを持っている場合もあります。
これは筆者の友人に実際にあった例です。友人は単身用のマンションに入居が決まった際に、引越し業者に依頼をしていたので安心していたのですが、業者さんが大型の冷蔵庫を部屋へ入れようとしたところ、物件内の通路が狭い角になっており、どうしても通れず、結局冷蔵庫の搬入を断られてしまったという事がありました。
最後に内見のチェックポイントとして、もし分かれば、不動産屋さんに隣や上下の部屋にどんな人が住んでいるのか分かる範囲で聞いてみるのも大切です。周囲の住人が具体的に分からなくても、例えば学生が多い物件や、工場勤務や医療関係者など夜勤労働者の多い物件など、生活リズムが異なる人が住んでいると事前にわかれば、深夜の物音が気になりやすい人は、そういった物件への入居を避けることができます。
物件の判断に迷った時は?
即決できるタイプの人は心配いりませんが、人によってはいくつか物件を見ていると、どうやって決めたらいいかわからなくなることがあります。気に入った物件がいくつもあって悩む場合はまだいいのですが、どこもピンとこないという場合は困りますよね。
時間がある人は、ピンとくる物件に出会えるまでじっくり探しても大丈夫です。ただし、その間に前回見た物件は入居が決まってしまうこともあるので、時間をかける人は、候補の物件の選択肢が無くなってしまう可能性があることは覚悟しておきましょう。そんな時はその部屋とは縁がなかったと割り切るしかありません。
物件最終判断のコツ
最後に、物件を中々決められない人がやっている、迷わない方法をお伝えしておきましょう。
その方法とは、まず入居条件の優先順位を決めておくことです。絶対に譲れないポイントを1つか2つ、それ以外にできればコレが良いというポイントを5つまで、順位をつけて挙げておきます。
例えば最寄駅は絶対この駅と決めて、①徒歩10分以内、②3階以上、③築浅(建物の築年数が浅い)、④トイレとお風呂が別、⑤日当たり、などです。
人によってこだわりたいポイントが違いますので、何を重視するかはっきりとさせておきましょう。
絶対にお勧めしないのは、予算オーバーの家を借りることです。必ずどこかでしわ寄せがきてしまいます。
それから、おしゃれより実用性を重視することもお勧めします。デザイナーズマンションなどのように見栄えを重視してしまうと、生活していく中で間取りなどで不便に感じるようになることが多いからです。
あなたにとって、100%満足する物件はないと言っても過言ではありません。当然ながら満足度が高い物件は家賃も上がります。
そこで、70~80%満足する物件に出会えれば十分だと思ってください。最初は妥協だと思われるかもしれませんが、物件にも人間と同じで個性があり、それぞれメリット・デメリットがあるのです。
それから、自分の直感を信じることも大切です。悩んだ時は第一印象が良かった物件を再度見せてもらってみてください。そうやって決める人が多いのも事実です。
さて、ここまで一人暮らしの物件の探し方と決め方について紹介していきました。以下に、一人暮らしの物件を決める際の順番から、内見の際のチェックポイントの中でも、特に大事な部分だけをまとめましたので、あなたも是非役立ててください。
1.物件案内のサイトで住みたい地域の相場をチェックする
2.不動産屋さんへ行く際は、内見予約をしていくとスムーズ
3.内見は1日平均4~5件程度が限度。
4.内見の際、メジャーを持って通路や玄関の広さも必ずチェック。
5.物件の選択は迷って当然!事前に優先順位を決めておく。
まずはこのまま、スマホでも見られる賃貸サイトをのぞくところから、始めてみてはいかがでしょうか?隙間時間にチェックできますし、間取りだけでなく室内の写真もたくさん掲載されているサイトもありますから、かなり参考になると思います。
いくつかピックアップしておくことが、一人暮らしの物件探しのスタートになりますよ!